◆年末の空にアイソン彗星が輝くか。どうやら予報より暗めで推移しているようだが、眼視で確認を試みた。10月10日朝、自宅から28センチシュミカセで挑戦。位置は特定できるのだが、どうしても見えなかった。
10月12日朝は郊外へ移動した。まずはエンケ彗星を導入した。大きく広がったコマがぼんやりと見えていた。次はラブジョイ彗星と思ったが、星の多い領域で場所がわからなくなってしまい、確認できなかった。
肝心のアイソン彗星は火星のすぐ近くにいる。28センチで導入して目をこらすと、ほとんど心眼レベルの薄さで何とか認識できた。実にぼんやりとした姿。これがあと40日もすると肉眼で見えるようになるのだろうか。若干の不安があるが、彗星の明るさは予報どおりにいかないもの。期待しすぎずに見守ろう。
<火星のすぐ近くにいるアイソン彗星>画像はいずれも50%縮小 トリミング
2013年10月12日 4時21分~ 120秒×2、90秒×10 200 mmF3.5 I SO1600 LPS-P2
<エンケ彗星>
2013年10月12日 3時25分~ 120秒×10 200 mmF3.5 I SO1600 LPS-P2
<ラブジョイ彗星>
2013年10月12日 3時52分~ 120秒×10 200 mmF3.5 I SO1600 LPS-P2
10月13日朝は山の観測所へ行った。空は一段と暗いので、3彗星ともに確認することができた。アイソンの方は前日より多少見やすく、少し伸びた形状をしている感じであった。
<アイソン彗星>
2013年10月13日 3時20分~ 120秒×20 200 mmF3.5 I SO1600 LPS-P2